肘内障とは?(子供が手が痛い。手を動かさない。)

前腕(手首から肘までの部分)の橈骨(親指側の骨)の骨頭(先端部分)が、それを安定させている輪状靭帯からはずれた状態のことを「肘内障」といいます。わかりやすく言うと、亜脱臼の状態です。2~4歳の子供に多く発生し、靭帯が発達する7歳以降はほとんどみられません。

 

<症状>

突然強く泣き出したり、腕をほとんど動かそうとしません。肘の部分が腫れたり、赤くなったりすることはないですが、触ると嫌がることもあり、使わずに腕をだらんとさせています。

 

<原因>

親が手を引っ張ったり、子供の手を振り回したりしたときに多く発生します。また服を脱がしたり、寝返りをしたときにも起こることがあります。

 

<処置>

骨折ではないことをしっかり確認してから整復を行います。やり方としては、まず肘の部分(橈骨頭)を押さえて、手の平を上に向ける状態にして持ちます。それから、肘をひねるようにして曲げていきます。このとき肘の部分に「グジュ」という手ごたえがあります。これは、橈骨頭が元の位置に戻るときの音です。治療後は痛みはなくなって曲がるようになり、腕も上がるようになります。アイシングや固定をする必要もほとんどありません。

一度なるとクセになりやすいので、急に手を強く引っ張ったりしないように注意が必要です。もし不安があれば、すぐに専門医に受診することをおすすめします。